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名作速読朗読文庫vol.537小川 未明全集11読上機能付き

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About 名作速読朗読文庫vol.537小川 未明全集11読上機能付き

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小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 - 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。
「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで
「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者。
。1946年(昭和21年)に創立された日本児童文学者協会の初代会長を務め、1951年(昭和26年)に日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選定され、1953年(昭和28年)には日本芸術院会員に推挙された。



本文内容見本

1 駄馬と百姓
     小川未明

 甲《こう》の百 姓《しょう》は、一ぴきの馬《うま》を持《も》っていました。この馬《うま》は脊《せ》が低《ひく》く、足《あし》が太《ふと》くて、まことに見《み》たところは醜《みにく》い馬《うま》でありましたが、よく主人《しゅじん》のいうことを聞《き》いて、その手助《てだす》けもやりますし、どんな重《おも》い荷物《にもつ》をつけた車《くるま》でも引《ひ》き、また、あるときは脊《せ》の上《うえ》に荷物《にもつ》を積《つ》んで歩《ある》いたのであります。
 他《た》の馬《うま》は、よく主人《しゅじん》の意《い》にさからったということを聞《き》きますけれど、この馬《うま》にかぎって、けっして、そんなことはなく、汗《あせ》を流《なが》してよく働《はたら》きました。それがために、甲《こう》の百 姓《しょう》は、どれだけ利益《りえき》を得《え》ていたかわかりません。
「さあ、もうすこしだ。我慢《がまん》をして歩《ある》けよ。」と、主人《しゅじん》は疲《つか》れた馬《うま》に向《む》かっていいました。
 馬《うま》は、うなだれて、黙《だま》って重《おも》い車《くるま》を引《ひ》いていました。また、あるときは、主人《しゅじん》は、
「さあ、もう一つ先《さき》の茶屋《ちゃや》までいったら休《やす》ませてやるぞ。そして、おまえにも餌《え》を食《た》べさせてやる。」といいました。
 馬《うま》は、その言葉《ことば》に力《ちから》を得《え》て、いっしょうけんめいで車《くるま》を引《ひ》いてゆきました。そして、やがてその茶屋《ちゃや》に着《つ》きますと、百 姓《しょう》は、茶屋《ちゃや》の中《なか》へ入《はい》って休《やす》みました。自分《じぶん》は茶《ちゃ》を飲《の》んだり、お菓子《かし》を食《た》べたりしましたけれど、外《そと》に疲《つか》れて、汗《あせ》を流《なが》して立《た》っている馬《うま》にはかまいませんでした。
 百 姓《しょう》は、自分《じぶん》の疲《つか》れがなおると、また馬《うま》の手綱《たづな》をとって引《ひ》いてゆきました。彼《かれ》は、先刻《さっき》馬《うま》に向《む》かって約束《やくそく》をしたことなど、すっかり忘《わす》れていたのです。
 馬《うま》は、心《こころ》の中《うち》で、どう思《おも》ったかしらないけれど、主人《しゅじん》のいうがままにおとなしく働《はたら》いていました。
「こんな醜《みにく》い馬《うま》だけれど、こうして、よく働《はたら》いているから、まあ飼《か》っておくのだ。」と、甲《こう》の百 姓《しょう》は、自分《じぶん》にもそう思《おも》い、また、人《ひと》に向《む》かっても、そう語《かた》りました。
 


代表作品

駄馬と百姓
小さな赤い花
小さな弟、良ちゃん
小さな草と太陽
小さな年ちゃん
近頃感じたこと
稚子ヶ淵
ちょうと三つの石
千代紙の春
月が出る
月と海豹
月夜と眼鏡
月夜とめがね
つじうら売りのおばあさん





名作速読朗読文庫vol.537小川 未明全集11読上機能付きProfessional版

名作VOL 件数 作家 作品名 カテゴリー/文字数/文字量
537 1 小川 未明 駄馬と百姓 小説 3578 中
537 2 小川 未明 単純化は唯一の武器だ 随筆 1291 小
537 3 小川 未明 単純な詩形を思う 随筆 2117 小
537 4 小川 未明 小さな赤い花 小説 3493 中
537 5 小川 未明 小さな弟、良ちゃん 小説 4228 中
537 6 小川 未明 小さな草と太陽 小説 926 小
537 7 小川 未明 『小さな草と太陽』序 小説 926 小
537 8 小川 未明 小さな年ちゃん 小説 2433 小
537 9 小川 未明 近頃感じたこと 随筆 3773 中
537 10 小川 未明 稚子ヶ淵 小説 4703 中
537 11 小川 未明 父親と自転車 小説 2652 小
537 12 小川 未明 ちょうせんぶなと美しい小箱 小説 3383 中
537 13 小川 未明 ちょうと怒濤 小説 7150 大
537 14 小川 未明 ちょうと三つの石 小説 6833 大
537 15 小川 未明 千代紙の春 小説 7193 大
537 16 小川 未明 月が出る 小説 181 小
537 17 小川 未明 月と海豹 小説 3874 中
537 18 小川 未明 月夜と眼鏡 小説 5555 中
537 19 小川 未明 月夜とめがね 小説 5855 中
537 20 小川 未明 つじうら売りのおばあさん 小説 2987 小
合計冊数 20 合計文字数 73131





名作速読朗読文庫とは

名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です
視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています
速読能力開発ツールも付属し、これを使うと だれでも本を読むスピードは速くなり、脳が短時間で多くの情報を処理する速読能力がつきます
名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります

特徴

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読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします 
更新作業をすれば、正しい読みとなります
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